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「学歴のある社員は使いにくい」背景の説明

内部統制の仕組みを勉強中

私の部下に20歳台の学卒女性がいます。卒業した大学もシンガポール大学という当地では最高の難易度を誇るエリート校です。ところが、彼女の取り扱いには非常に困っています。

何が不満かと言うと、コミュニケーション力がとても低いのです。話をしていても、何について話しているのか、何が重要なのかを理解する力が極端に不足しています。

日本でも社会に出たての大卒社員は使いにくいとの評判はよく聞きます。昔は、日本の大学生は遊んでばかりで社会経験が欠けていると言われていましたが、よく勉強するシンガポールの大卒社員も同じようなので、原因は何か別のところにありそうです。

ところが、使えないといわれる大卒社員も30歳を越えたあたりから、安定性を増してきます。調整力・バランス感覚がついてきている証拠かと思います。でも素直に喜んでいいのでしょうか。

この30歳前後の年代は、学歴の有無でグループ化が進行する時期でもあります。学歴で仕事を選ぶわけではないとは思いますが、なぜか管理職への道を歩みだすのは、学歴有のグループが大半です。

学歴有りグループが力を発揮するのは、この同質性のおかげではないかと思います。人間は誰も同じにおいがする仲間と仕事をする方が格段に動きやすいと思います。調整力・バランス感覚がついてきているのではなくて、類は友を呼ぶだけのつまらない世界で泳いでいるだけなのかもしれません。

学歴有りグループは一般に概念論を好みます。感性というよりも理屈を大切にするため、議論は長期化します。有用な議論もありますが、それ以前に無用な議論もたくさんします。

この、学歴有りグループに仕事を任すのは本当に有益なのか一度考えてみる必要がありそうです。

ここまで「学歴有り」という用語は、私は社内の「エリート」とを現す言葉として使ってきました。

当初指摘した、学歴有りの使いにくい社員とは、実は偽エリートに仕立て上げられた、本来「エリート以外」に属すべき社会不適合グループなのかもしれません。これまでは全てをまとめて「エリート」と呼んでいましたが、「学歴有り」の中でも、とても有能な本当の「エリート」とそうではない「偽エリート」が存在すると思うのです。

村上龍の「13歳のハローワーク」が伝えるメッセージは、本物のエリートになれない人達に対し、手に職を身につけることの勧めだとも理解できます。「年収300万円時代を生き抜く経済学」も不適合グループに生きる人達に考え方の変革を求めています。

景気が若干上向いてきました。「13歳のハローワーク」「年収300万円時代を生き抜く経済学」の前提条件が若干変わってくるはずです。今後この不適合グループに属する学歴有りグループの人達はどのように動き出すのでしょうか。とても興味があります。




13歳のハローワーク
村上 龍




年収300万円時代を生き抜く経済学 給料半減が現実化する社会で「豊かな」ライフスタイルを確立する!
森永 卓郎

コメント

自分は学歴も無く、エリートじゃないのですが、エリートって極めて重要ですよね。

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