海外生活(22)駐妻・現地採用・ローカル妻
内部統制の仕組みを勉強中シンガポールに住む日本人女性には3民族があります。ひとつは私の妻が属する「駐妻」族、二つ目が外国生活や仕事を求めて来星する「現地採用」族、最後は結婚してシンガポールに定住する「ローカル妻」族。その他にも多数の少数民族が生息していますが、今回は省略。
これらの3民族の中では、現地採用族とローカル妻族間の相互理解は比較的進んでいますが、対駐妻族との間は古くからの民族対立・紛争が絶えません。地元のコミュニティー掲示板でも、うっかり地雷を踏んでしまったり、時には自爆テロをきっかけとして、大議論が始まってしまったりすることが多々あります。
お互いがお互いを蔑視しているようです。
そもそも人間は何かに属しているという帰属感を求める存在です。会社勤めなら、どの部署なのか、誰の派閥なのかそれなりに気になるはずです。自身を分類し、「私はこれである」というものを見つけて、精神を安定させることができます。
且つ、自身の属するIdentity Group(民族)が他の民族より優れていると認識することで、更なる安定を得ることができます。
そもそも海外生活には不安とストレスがつきものです。帰国した後でも、昔を懐かしみ、過去の自己の選択が正しかったことを確認したくなる時があると思います。
駐妻・現地採用・ローカル妻。どれも海外に特有の用語です。しかし、海外に居住している間は避けては通れない主要な民族分類です。不安が存在する限り、人間の自己防衛機能をきっかけとした対立は避けて通れません。
不安がなくなった時、平和が到来した時、対立は消滅するかも知れません。しかし、その時は同時に海外生活の旨みがなくなってしまう時のような気がします。折角、遠い国まで出てきて、全く不自由なく暮せるのも面白くありません。それも残念です。
近い将来、駐妻・現地採用・ローカル妻の3民族間の対立関係が収束するとは思えませんが、せめてその対立が人間のアイデンティティー確立のための自己防衛本能であること、また、皆がもっている海外生活の不安が原因の一つであることを理解すれば、この対立関係ももう少し気楽なものできるかもしれません。
【ネタ元】
| 私にも妻がいたらいいのに |
| 奥さま日和 2 (2) 後藤 友彦 |
| 妻には、言えない…。―なぜ夫たちは、だまってしまうのか。沈黙の裏で、どんな言葉をのみこんでいるのか。 吉村 和久 |




コメント
はじめまして。ご報告が遅くなりましたが、拙blogで、こちらの記事に触れさせていただきました。私の住む国でも駐在組と永住組は... 水と油らしいです。不思議ですが。
投稿者: Laila | 2004年06月11日 16:31
初めまして、わたくしは前者に属する人間です、
来星してまもなくこのブログを発見し、
その興味深いテーマや内容にそそられ、
ちょくちょく除かせていただいております。
「妻たちの闘争」ですね、
とても気になる内容なのでコメント差し上げます。
そうした対立があるというお話は以前から
WebSiteなどで存じておりましたが、
実際には3者とも自分とは違う世界のようで、
配偶者の勤務先がとても小さいということもあり、
現在のところ、いずれの方にも直接お目にかかることはありません。
きっと直接関わりの無い夫の立場からすれば、
何か怖いモノ見たさの興味本位のような、
そんな気持ちになるのでしょうが、
おそらく同じような種族は他にも
存在するのではないでしょうか。
しかし、
どのような事にも例外は存在するものです…よね。
異国で自分なりに懸命に生きている女性にエールを送ります。
投稿者: Danya | 2004年09月23日 02:45
>Danyaさん
>何か怖いモノ見たさの興味本位のような、
>そんな気持ちになるのでしょうが、
鋭いご指摘ありがとうございます。否定できませんね。でもそれと同時に、絶対に直面したくない嫌な場面です。想像とWEBのみの世界の対立であることを私も望みます。
投稿者: ダンディー | 2004年09月23日 19:34