海外で働く(4)計画を先取りされてしまった場合の対応
内部統制の仕組みを勉強中通常、企業の中で「企画」という名前のつく部署では傘下の部署を統括する責任があります。ここでの統括責任は、日常業務におけるものというよりは、業績責任やプロジェクトを成功させる責任を指します。
そのため、企画セクションは常に方向性を提示し、指示を出し、結果を評価していかなくてはなりません。ところが、企画セクションが予定していた類似の内容を、指示を出す前に傘下の部署が勝手に始めてしまったということがよく発生します。
実は、私も今日これをやってしまいました。
当課では今期、海外拠点内の回覧物削減と権限委譲により、意思決定のスピードアップを計画していたのですが、準備作業を進め始めた途端、ある一つの課より、権限委譲実施の稟議書が出てきてしまいました。こちらには何の相談もなしです。
まずは、メンツの問題です。社内政治力学の問題として、この稟議で先に承認を取られてしまっては、当課がアクションを起こしたときのインパクトが小さくなってしまいます。統括という立場に立ってしまうと、如何に威厳を保つかに気を配っていないとあっという間に取り残されてしまう可能性があります。
ただ、同情の余地があるのは、過去において再三当課に対し全体統括期待が寄せられていたにも関わらず、それを無視し続けていたようでして折角の機会を逸してしまっています。統括すべき部署がその役割を放棄していたのですから、周りは自己防衛のために、自らアクションを起こします。それを今頃主権を返せとばかりに、当課が動き出せば周りからの反発は当然予想されます。
とはいっても、本来あるべき姿に正さねばなりません。特に統括部門を保有するメリットは全体に横串をさして見ることができることですので、このメリットは発揮させなくてはなりません。
一度、失った信用を取り返すために、以下の3つを実践することにしました。
①スピード感のある動きをすることで、傘下の部署に先を越される事態が発生しないようにする。
②大きな声で話すようにすると同時に、極力露出を大きくする。
③知識を総動員して細かなところまで口出しをして、「こいつを取り込まないとプロジェクトが成り立たない」と思わせる。
どれも簡単ではありませんが、まずは心がけが大切かと思います。信用回復に向け全力を尽くします。



